利用方法

2019年7月16日付け「UchiLab」掲載

世界のすべては、
元素でできている。

元素には古代から知られていた金、銀、銅、鉄、硫黄(いおう)、水銀といったものから、
つい最近名前が決まって話題になったニホニウムまで、いまわかっているのは118種類。

この元素がまだ60種類だった頃に、軽い元素から順に並べると、
似た性質の元素が繰り返し現れる(周期性がある)ことに気づいた科学者が何人かいました。

その中の一人、ロシアのメンデレーエフが、
「ここに未知の元素があるはず」と気づいたときの元素周期表の原型が、
下の小型シートのアイディアメモ。
いまから150年前の1869年(明治2年)のことです。

メンデレーエフの小型シート
ロシア(ソ連) 1996 アイディアメモ 

メモには?=8、?=22、?=68などが見える.この位置にLi、Na、Gaを置くと、7、23、70と重さ(原子量の値)は少しずれるが、いまの周期表になる。 6年後の1875年にGaが発見され、その後も次々に予言した元素が発見され、元素の重さも測定し直すと予言に近づくなど、その洞察力は驚くばかりである。 メンデレーエフはノーベル賞をもらっていないが、彼の偉大さを世界が認めている。

普段何気なく使っている郵便切手ですが、よく見るといろいろわかります。
切手は小さな美術館とも、博物館ともいわれます。
各切手には元素の何が隠れているのか、ぜひ楽しんでみて下さい。

制作協力:化学切手同好会

現代の元素周期表を切手で作ってみました。
ぜひダウンロードしてご覧ください。
※営利目的での使用、複製、加工、転載、販売、再配布は一切禁止致します。

元素周期表
ダウンロード

なぜ切手?元素の何が隠れているのか探してみましょう!

さらに詳しく知りたい人は
こちらもぜひご覧ください

化学史学会 
切手の元素周期表

https://kagakushi.org/kitte-shukihyo
切手
(所蔵・選択ならびに解説)

化学切手同好会共同作成者

  • 代表者 齊藤正巳
  • 安部浩司
  • 川井正雄
  • 新井和孝
  • 稲垣由夫
  • 伊藤良一
  • 後藤幸平