不思議なセパレートドリンク
「比重」という言葉はだれもが聞いたことがあるでしょう。
ものの比重のちがいは、暮らしの中でもよく見かけます。
例えば、オイルの入ったドレッシングがそうです。オイルは上の方に浮いていますが、これはオイルの比重が小さいからです。
今回はこの性質を利用して、飲み物の上にさらに飲み物を重ねる「セパレートドリンク」を作ってみましょう。
不思議できれいなこのドリンク、出された人はきっと喜んでくれるはずです。
材料※ドリンク分量はお好みで
- 牛乳
- 冷たい無糖の紅茶やコーヒー
- オレンジジュース
- リンゴジュース
- 炭酸水
- ガムシロップ 適量
- カシスなど果物シロップ 適量
- グラス
- スプーン
- かざりつけ用の果物
つくりかた
セパレートコーヒー牛乳
まずは牛乳とコーヒーで試してみましょう。
氷を入れたグラスにガムシロップと牛乳を注ぎ、その上に冷たい無糖コーヒーを注ぎます。
このとき、そのまま勢いよく入れるとまざってしまうので、グラスの中にスプーンの先をつけて、そこにゆっくりコーヒーを注いでください。
きれいにコーヒーが牛乳の上にのります。
セパレートアップルティー
次は紅茶とリンゴジュースで「セパレートアップルティー」を作ります。
このとき、先に注ぐのはリンゴジュースです。
スプーンに紅茶を伝わせてゆっくり注げば完成です。
先ほどもそうでしたが、どうやら甘いドリンクの方が、糖分などいろいろな成分が溶けている量が多いため比重が大きいようですね。
セパレートカシスオレンジジュース
最後は色が3つに分かれる「セパレートカシスオレンジジュース」を作ってみましょう。先に入れるのはカシスのシロップです。 この上にゆっくりオレンジジュースを注ぎます。 さらにその上に、この中で一番比重が小さい炭酸水を重ねればできあがりです。 とてもきれいでしょう。 かざりつけに、オレンジをくし型に切ったものをあしらうと美しさがきわ立ちます。
※比重とは物理学の言葉で、辞書によれば「ある物質の質量と、それと同体積の基準物質(一気圧、 4℃での純水)の質量との比」なのだそうです。
ややこしい言葉ですが、ざっくり言ってしまえば「どんなものにもそれぞれちがった重さがあって、同じ量でも、その重さには差がある。
それを測るものさしとなるのが一気圧の中で4℃の水である」ということです。