表面張力でマーブリング
世界にひとつだけのもよう
ちょっと想像してみてください。
雨がやんだあと庭に出てみると、あじさいの葉っぱの上にはまだ水のつぶがのこっていました。そのつぶはどんな形でしょうか?
きっと丸い形をしていたはずです。
実は、液体の表面には「できるだけ小さく丸くまとまろうとする力」が働いているんです。
そしてその力のことを「表面張力」といいます。
コップになみなみと水を注いだとき、コップのふちに水がもりあがるのもこの力によるものです。
今回は表面張力を利用して、水の上にきれいなもようを作り、紙にうつしてみましょう。
これは「マーブリング」という方法で、世界にひとつしかない、あなただけのもようができあがります。
材料
- トレー(よく洗っておく)
- 紙コップ
- スポイト
- アクリル絵の具
- 水
- 洗濯のり
- 割りばし・つまようじ
- 画用紙や半紙
つくりかた
トレーの大きさに合わせて、画用紙を切ります。好きな形でかまいません。
トレーをよく洗って、そこに水と洗濯のりを100ccずつ入れ、まぜます。泡ができたら、つまようじなどでつついて消してください。
紙コップなどを使って、絵の具を水にとかします。水を少し多めに入れてサラサラな状態にしましょう。いろんな色を用意してください。
※水と絵の具の割りあいは、どれが一番いいか自分いろいろでためしてみましょう。
うすめた絵の具は、スポイトで吸いあげておきます。スポイトがなければ、お弁当にいれる調味料入れでもかまいません。
スポイトの中の絵の具を、トレーの水の中にそっとたらします。すると、表面張力が絵の具を押しかえすせいで、水面にじわーっと、色が広がっていきます。
つまようじや割りばしをつかって水面をひっかくと、絵の具のもようの形がかわります。
もようができたら、水面に用意しておいた画用紙をうかべ、すばやく引き上げます。
世界でひとつだけの、あなただけのもようができあがりました。
もようがついた紙は、かわくまで新聞紙の上などにのせておきましょう。
この紙をつかって何かグッズをつくってみるのもおもしろいですね。たとえば、こうやってイラストに使ってもきれいです。
- 注意
- アクリル絵の具は固まりやすく、服につくと落ちません。注意して使ってください。
マーブリングは「マーブル(大理石)」にもようが似ていることからその名がついたと言われています。いろいろ説はありますが、15世紀ごろに現在のトルコあたりで生まれた方法とされているようです。
参考文献
- Chiik!‐3分で読める知育マガジン‐100均商品でアート体験!マーブリングをやってみよう
- https://chiik.jp/articles/tfarc/
- 武蔵野美術大学 造形ファイル マーブリング
- http://zokeifile.musabi.ac.jp/%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0/
- サントリー 水育キッズ やってみよう!水の自由研究 水が作り出すアート 水の力でふしぎお絵かき
- https://mizuiku.suntory.jp/kids/research/j1_1_1.html
- 岐阜県産業技術センター 産技セnews
- https://www.gitec.rd.pref.gifu.lg.jp/files/letters/2016/letter_iri_2016_2.pdf
- 栄光サイエンスラボ 実験レビュー
- https://www.eikoh-sciencelabo.com/blog/2016/11/1211-12.html
- 公益財団法人 琵琶湖・淀川水質保全機構
- http://www.byq.or.jp/shuppan/byblue/byblue19/pdf/19-10.pdf