お、元気げんきだねみんな。よろしいよろしい。
私わたしが今日きょうの実験じっけんを担当たんとうする“すずきまどか”です。
よろしくね！　みんな、理科の実験は好き？

いいじゃんいいじゃん。先生もね、実験大好きでこの仕事しごとを始はじめたの。
日本全国にほんぜんこくまわって、理科の楽たのしさをいろんな人ひとに伝つたえてるんだ。
今日はいっぱい楽しもうね！！

じゃあ、まずはね……「コットンパール」を作ってみようか！

んーとね、コットン（わた）で作る真珠しんじゅみたいなやつ。
最近さいきんアクセサリーなんかにもよく使われてる材料なんだ。
たしか、100円ショップの手芸しゅげいコーナーにも置おいてあったかな。
これを使って、世界せかいに一つだけのアクセサリーを作っちゃおう！

OKOK。じゃ、はじめよっか。

まずね、コットンパフってあるじゃん。
みんなのママも、お化粧けしょうのときに使ってないかな？　こういうやつ。

そうそう。これを破やぶくとね、中からわたが出でてくるの。
これが今日の材料。

でね、もう一つ必要ひつようなのが、木工用ボンド。
これを容器ようきに入れてね、水でうすめて使いやすくしておくの。
水の量りょうはボンドの半分はんぶんでいいかな。よく混まぜてね。

これでコットンを丸まるく固かためるのよ。
うん、だいたい材料はそろったかな。よし、作っていこう！

そうしたら、今度こんどはバーベキュー用ようの金属きんぞくのくし2本ほんと、筆ふでを一本用意よういしてね。金属のくしにコットンを巻まきつけて、筆の先につけた水溶みずときボンドを塗りながら、もう一本別べつのくしで丸く形を作っていくの。

あせらないあせらない。ゆっくりゆっくり。
それで、丸い形ができたら、ドライヤーで乾かわかしてみて。そうしたら、もう一度いちどその上にコットンを巻きつけて、ボンドで形を整ととのえていってね。いくつもコットンを重かさねていくと、どんどん大おおきくなっていくよ。先生が前まえに作ったやつだと、こんな感かんじかな。

本物ほんものの真珠も、「アコヤ貝がい」っていう貝の中で、真珠の成分せいぶんがちょっとずつ重なっていって出来上できあがるから、仕組しくみはおんなじだね。

あ、ごめーん！　言いうの忘わすれてた！
ボンドとくしがくっつくといけないから、本当は乾かすときに小まめにパールを動うごかさなきゃならないんだった！

ごめんごめん！　えーと、回したら取れるかな……あ、取れた！

というワケでね、気きを取り直なおして、今度は色いろを塗っていこうか！
白しろいままじゃなんか味気あじけないもんね！

お、いいところに気がついたじゃん。木工用ボンドってね「酢酸さくさんビニル」っていう物質ぶっしつと、水がバランスよく混まざってできてるの。そういう状態じょうたいのものって、外そとからの光ひかりをいろんな方向ほうこうにはね返かえしちゃうのね。そうすると白く見えるの。
でも、乾くと、水が蒸発じょうはつして酢酸ビニルだけになるから、透明に見える、ってワケ。
今いま黒くろい紙かみにボンド塗ってみたけど、ほら、乾いたところだけが透明になってるでしょ。
これが、水が蒸発して酢酸ビニルだけになった状態。

えーと、そうね。今のところは取りあえず「そういうモンだ」ということにしといて(笑)
あと、たとえばマヨネーズなんかもそうね。
材料は油あぶらとお酢すと卵たまごだけど、混ぜると白っぽくなるじゃない？同じ理由りゆうよ。

そういうこと。で、色なんだけど、今日はマニキュアで塗っていこうか！

マニキュアが乾いたら、最後に「トップコート」を塗って、ひもを通したら完成ね！
これを塗るとマニキュアがはがれなくなるの。あ、さっきの水溶きボンドを塗ってもOKだよ！

理科の力を使えば、自分だけのアクセサリーもこうやってかんたんに作れちゃうのよ！
すごいでしょ？

じゃあ、こんなところで1時間目はおしまい。2時間目は迷路めいろで遊あそぶわよ！