安らぎの石けん
キャンドル
汚れを落とすときに欠かせない「石けん」は油と、水酸化ナトリウムというアルカリ性の物質でできています。
この2つを合わせると、物から汚れをはがせるようになるのですが、ここに「酸」を加えると、石けんは油と水酸化ナトリウムに分かれてしまいます。
今回はこの働きを使って、石けんから取り出した油でキャンドルを作ってみましょう。
材料
- 固形石けん 1個
- レモン汁 450ml
- クレヨン 1本
- アロマオイル 数滴
- ぬるま湯 500ml
- ボウル 2つ
- 鍋 1つ
- 耐熱カップ
- 金属製の小カップ
- たこ糸
- おろし金
- 大きめのふきん
- わりばし 1ぜん
- ペンチ
- IHクッキングヒーター(またはガスコンロ)
つくりかた

石けんをぬるま湯にとかします。とけやすいように、あらかじめ石けんはおろし金でおろして粉にしておきましょう。石けんをずっとさわっていると手があれてしまうので、必ずゴム手ぶくろをしてください。

石けん水ができたら、酸を加えながらまぜていきます。まぜているうちに白いかたまりが浮いてきますが、これがキャンドルの材料になる油です。今回使った酸はレモン汁でしたが、お酢で作ることもできます。浮いた油は、ボウルの上にのせたふきんにあけて、よくしぼって水気を切ってください。

取り出した油を小さい金属のカップに入れ、鍋でわかしたお湯につけてとかします。香りはアロマオイルをたらしてつけます。色はクレヨンをけずったものをまぜるとかんたんにつきます。クレヨンも油でできているので、熱をくわえるとすぐにとけます。これが「キャンドルのもと」です。

わりばしに切ったタコ糸をはさみ、耐熱容器の中にたらします。糸の長さは容器の底に2cmたれるくらいがちょうどよいでしょう。そこに「キャンドルのもと」をそそぎ、1日ほど待って固まればできあがりです。しぼり切れなかった水分が浮いてくるかもしれませんが、ふきとれば問題ありません。
!キャンドルの火を消すのを忘れないでください。
!熱湯や熱い油を使いますので、やけどをしないよう十分に注意してください。また、お子さまだけで試すことはくれぐれもひかえてください。
石けんに関する古い言い伝えに「焼いた羊の脂と、その下にあった木の灰がまざり『汚れが落ちる土』ができた」というものがあります。これが事実なら石けんは偶然できたものということになりますが、世界にはほかにも偶然の出会いによって生まれた素晴らしいものがたくさんあります。例えば、簡単にくっつけたりはがしたりできるふせん「ポスト・イット®」がそうです。これはスペンサー・シルバーという科学者がある日たまたま作り出してしまった「すぐはがれる接着剤」から生まれたものでした。すぐには役に立たないようなものが、使い方や発想しだいで世界を変えてしまうことは珍しいことではありません。
参考文献
- 親子でトライ!わが家でできる化学実験 丸善出版株式会社
- 3M ポスト・イット® ブランドについて
- https://www.post-it.jp/3M/ja_JP/post-it-jp/contact-us/about-us/